幼き獅子の精
第68回 新作博多人形展(東京展)にて
博多人形商工業協同組合理事長賞を受賞致しました
非売品
歌舞伎の演目のなかで、親と子の共演の代表作、とも言えるのが、「連獅子」です。難易度の高い演目ですが、達者な子になりますと十歳を超えたぐらいの年の頃で,仔獅子の精を演じます。その様子は、まだ幼いのに堂々としていて、感嘆を覚えるほどです。ですが、同時に、幼さゆえの、なんとも言えない愛らしさも感じさせ、その両義性が、この演目の持つ一番の魅力のように感じます。 仔獅子は演目中「くるり。くるり。」と、何度も優雅に回転します。この作品は博多人形の技法を用いてその雅な様子を表現しています。